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2017. 11. 22. 00:57

【CUBE作戦】 E-4 OPERATION CUBE2017. 11. 22. 00:57

CUBE作戦 E-4 【次面崩壊】 




【Part 1】




……そのすぐあと、S06区鉄血のジャマー付近。





ウロボロス「見ぃつけた、404」




UMP9「わわっ!」



ウロボロス「もう諦めれば?お前の足……これ以上走るのは無理だろう」



UMP9「あああ、あんた、ウロボロス?!」



UMP9「どどどどどど、どうやってわたしを見つけたの?!」



ウロボロス「お前らのステルス効果はもう切れてる。今地図にはグリフォンの識別信号が丸見え」



UMP9「そんな、やっと……やっと逃げ切れたと思ったのに……」



ウロボロス「誤解はするなよ。お前が爆発の中で生き残って私はとても嬉しい……」



ウロボロス「自らこの手で止めを刺せなかったら残念といったらなかったから」







ウロボロス「……クッソォ!!編制拡大用のダミーだったかよ!」



ウロボロス「404小隊……一体どうなってるんだ!」



ウロボロス「絶対見つけ出してみせる、生きていようが死んでいようが!」



ウロボロス「汚い貧民窟の鼠共!汚染地域で転げ回ってばかりの虫共めが!」



ウロボロス「爪でぶっ千切ってやる!お前らの神経モジュールに残酷な処刑を数えないくらいシミュレートしてやるから!」








……同時刻、少し離れたS06区。





UMP9「ふう……」



UMP9「アイツの叫び声ってさ、数キロも離れてるのに怖い怖ーい」



G11「ヤツがイカれてて良かったね。あんな下手な芝居で騙せるとは」



HK416「秘密作戦じゃなかった?……結局あの人形に立ち向かわなくちゃならないの?」



G11「しかも四方は討伐隊だし……簡単に逃げられるとは思わないほうが」



UMP9「びびっていても何にもならないから。わたしのように45お姉ちゃんを信じれば万事オーケーだよ」



UMP45「わたしに頼ってばかりじゃ駄目よ。みんな信じあってこそ希望はつかめるもの」



HK416「自分で言って恥ずかしくないのかしら?いいから私達を利用して。一緒にここから脱出よ」






UMP45「ウロボロスのやつ、わたしたちを殺したくて血眼になってるから、絶対に生きてるってバレちゃ駄目だよ」



UMP45「だから、次の計画を考えたいならまずはあっちの指揮部をやっつけないとね」



UMP45「これが最後の作戦だからみんなで頑張ろうね」



HK416「今のも励ましてくれたってことでいいの?」



UMP45「いえ、これは脅かしです」



UMP45「生きたければ早く行動することね♪」










【Part 2】





……グリフォン部隊が指揮室を襲って、ウロボロスと正面交戦中。





ウロボロス「チッ、またグリフォンのやつらかよ!」



ウロボロス「今度の作戦の指揮者は404小隊だけ……やっぱり、生きていたんだ!」



??「貴女の相手が誰なのかよく見ておきなさい、ウロボロス」



OTs14「その慌てぶり……らしくないわね」



ウロボロス「OTs-14、お前生きてたのか!?」



OTs14「世の中そんなもんだわ。全てが貴女の思うようにはいかないってことよ」



ウロボロス「……」



ウロボロス「そうか、指揮部でお前の死に様を見たかったけど、もう無理みたいだな」



OTs-14「貴女の使命は先程の爆発で終わっているはずよ。あとは……自爆でもする気かしら」



ウロボロス「人形の自我や尊厳というのは……お前ら犬には分からないか……」



ウロボロス「私はお前らを、グリフォンの人形全てをやっつける!」



ウロボロス「AR小隊、404小隊、お前みてぇな上から目線のやつまで!」



ウロボロス「エルダーブレーンに私の価値を証明してみせる!あんなジャマーなんかより私の方が百倍、いや千倍は価値があるってことを!」






UMP9「SPP1とはぐれた人形ってOTs14だったっけ?これはヘリアンに世話になったね!」



HK416「ようやく勝ち目が見込めるわね。45、作戦計画は?」



UMP45「彼女がウロボロスの主力部隊の目をそらしてくれている間、わたしたちは作戦を始めます」



UMP45「UMP9、続けてダミーを使って囮になって、鉄血の包囲作戦を邪魔してくれる?」



UMP9「任せて!模擬シグナルを全部作動させるよ!」



UMP9「416、G11をつれてR13高地の指定の座標に行って。いつでもわたしたちを援護できるように構えて」



G11「了解……416、到着するまでは起こさないでよ」



HK416「問題ないわ。あんたを気絶させてつれていくから」



UMP45「適切な位置までG11をつれていったら、416はOTs14と合流。彼女とわたしたちが一緒に後退できるようにして」



UMP45「わたしは続けてウロボロスの体力を削りながら、そのままやつの指揮部を徹底的にぶち壊す」



UMP45「みんな、通信は常にオンにすること。では作戦開始」











【Part 3】





……鉄血S06区指揮部。





エージェント「……S06区の主力部隊が崩壊し、指揮部は陥落されていく」



エージェント「404とグリフォン人形に無残に撲殺されたということだろう」



エージェント「こんな結果だが、然程案外でもないな……」





エージェント「ウロボロス、最初で最後の実戦として、お前は完璧に失敗した」



ウロボロス「……ジャマーを守れなくて、申し訳ございません」



エージェント「それは重要ではない」



エージェント「実は……ジャマーは既に本部で回収したのだ」



ウロボロス「はあ!?」



ウロボロス「ジャマーは……たしかあの爆発で壊れたはずなのに!」



エージェント「お前が暴れていた時、陰ではお前のAIでは予想できない事が起きていた」



エージェント「我々はグリフォンとは違ってあまりチャンスがないということを覚えておくように」



ウロボロス「私を見捨てるつもりですか……」



エージェント「私はただ……お前のことを良く理解してるだけなのだ」



エージェント「最後に残す言葉は有るのか?」



ウロボロス「………」







ウロボロス「呪ってやる……」



ウロボロス「一生呪ってやる!鉄血にグリフォン、404小隊め!」



ウロボロス「作られてからというもの、ここまで転落したのは初めてだ!」



ウロボロス「G11、UMP9、HK416、UMP45!陰の中に隠れることしかできない傀儡共よ!」



ウロボロス「これが最後だと思うな!ここを出て自ら貴様らに復讐してやる!」



??「残念、あんたにこれ以上チャンスはないわよ」







UMP45「こんばんは。404小隊のUMP45よ」



ウロボロス「………」



ウロボロス「噂のUMP45って、こんなやつだったのか……」



ウロボロス「数え切れないほどの極秘作戦を成功させた人形は血も涙もない怪物だと思ってたけどな」



UMP45「怪物になりたがる人なんて、この世にいない」



UMP45「それにそれほどクールじゃなかったから、こうして生きていられる」



ウロボロス「よく分からない……お前らはどうやってあの爆発から生き残れたんだ!?」



UMP45「少し利用しただけよ……人形の感情というやらを……」






エクスキューショナー「人形を待ってるのは天国でも地獄でもねえんだ」



エクスキューショナー「404小隊、このままオレと一緒に……この世を去るのだ……」






UMP45「まって、話をしよう!」



UMP45「仮にこちらの手中にハンターがいるとしたら?」



エクスキューショナー「……は!?」



UMP45「たしかウロボロスはハンターの意識を切ったけど、彼女は死んでないよ。わたしたちの方にいるの」



エクスキューショナー「それが……オレと何の関係があるわけ」



UMP45「認めなさい。彼女を助けたいって」



UMP45「あんたの権限なら今にでもできることよ」



エクスキューショナー「任務を放棄しろって?」



UMP45「ひとつの選択肢としては考えられるね」



エクスキューショナー「………」



エクスキューショナー「オレたちについてよく分かってるようだな」



UMP45「♪ つまるところ……交渉成立ってことね?」



エクスキューショナー「ハンターを寄越して2分内にここを出て行け。オレがジャマーを回収するまで邪魔すんじゃねえぞ」






ウロボロス「何だよ!甘すぎるじゃねえか!」



ウロボロス「エクスキューショナーのやつ、あんなポンコツ人形のために私を裏切ったのか!」



UMP45「別に彼女は裏切ってないよ。もっと大事な指令を優先しただけ」






UMP45「鉄血人形は、最初から感情のない殺人機械ではなかった」



UMP45「特にエクスキューショナーやハンターのような先鋒にとって、お互いを助け合って頼り合えるというのは戦場でのより長い生存に繋がる」



UMP45「だから仲間のためならば重要じゃない命令は放棄できる、相当優先順位の高い権限を持っているわけ」



ウロボロス「なぜお前がそんな情報を……鉄血内部権限の優先順位まで把握してるって?」



UMP45「別に……わたしの早合点だったけど」



UMP45「もしかすると……これってあんたが自分勝手に暴れるのを見込んでいたエージェントのジョーカーだったかもね」





UMP45「むなしいよね。わたしたちもあんたと同じく任務を放棄したのに、結果は正反対だったものね」



ウロボロス「いつも自分の価値を証明したかったんだが、結局は利用されてばかりだったな」



ウロボロス「お前らは……私の汚点だ。404……」



UMP45「悪いわね」



UMP45「わたしたちは、皆の汚点よ」





UMP45「残念なことに、わたしたちを消したいと思った人たちは、結局はこちらに頼ってくるか……」



UMP45「……わたしたちに消された」







…………






UMP9「もしもーし、45お姉ちゃん終わった?」



UMP45「全部終わったよ。みんなは?」



HK416「OTs-14は一応指揮部に戻ってるわ。今G11をつれてくから」



G11「遅いじゃん416……私のことを忘れたかと……」



HK416「教えてくれてどうも、実は忘れてた」



HK416「一人で夜中まで隠れてから戻ってきて」



G11「うう……迎えに来てよ。ここ寒すぎるよ……」



HK416「やっと任務が終わったわね。ジャマーが手に入れられなかったのはちょっと残念だけど」



G11「416、聞いてる?迎えに来てええ……」



UMP45「作戦中に得た情報とウロボロスの遺体なら、報告するに十分な成果よ」



UMP9「十分だよね!指揮官がいない間に早く逃げよう~」



UMP45「うん、みんなよくやってくれた。そろそろ帰りましょう」







………







G11「あの……みんな?まだいる?」



G11「見捨てないで……家に帰りたい……」







………







グリフォンがオペレーションキューブの作戦終了を宣言してから10分後。





鉄血S06区指揮部……






ドリーマー「あの、誰かいますー?」



ドリーマー「お~~~い!」



ドリーマー「あ……もう終わってるみたいね……」



ドリーマー「エージェント、みんな行っちゃってるよ。あなたちゃんと見た?」






エージェント「この目で404小隊がジャマーに触れたのを映像で確認した」



エージェント「あの【プログラム】は、確かに”彼女”の体内に入ったのだ」



エージェント「【傘】計画、ようやく進められるな」



ドリーマー「この作戦の最終目的が【プログラム】の移植だったとはねえ」



ドリーマー「ここまでして偽装したんだから、絶対気付かれないよね……」



ドリーマー「やはりあなたが一番悪魔じゃない?エージェント」



エージェント「自分のすべきことをやれ。ウロボロスのようになりたくなくば」



ドリーマー「いひっ、でも……ウロボロスのことはちょっと残念だわ」



ドリーマー「個人的に結構目をつけていたのに。こんな問題を起こすとは思わなかったなあ」



エージェント「……無能者は、無知の末、結局は自らを破滅へ導く」



エージェント「反省すらまともに出来ないやつの尻拭いはうんざりだ」



エージェント「この夜ももうすぐ終わるだろう。彼女の全ては、闇の中へと消えていくのだ」





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Posted by 탐마