普通 3-6 【狩猟禁止】
【Part 1】
M4 SOPMODⅡ「決めたの?M4」
M4A1「仲間を諦めるわけにはいきません……」
M4A1「AR-15も同じ状況だったら、こうするはずです」
M4 SOPMODⅡ「まああの子ならありえるけどさ、M4はAR-15じゃないでしょ?」
M4 SOPMODⅡ「M4はAR小隊のリーダーだよ。わたしたちを率いる責任があるの。ね?」
M4A1「私は……」
………………!!その時、指揮センターから遅い警告音が聞こえてきた……
M4A1「この音は……緊急召集命令です!」
M4 SOPMODⅡ「え?こんな時間にどうして?」
同時刻、グリフォンS09区指揮部。
ヘリアン「要約すればこういうことです、指揮官」
ヘリアン「急に鉄血部隊の統制が外されて、大勢の敵ユニットが行動力を失いました」
ヘリアン「原因は不明ですが、これは言うまでもなく良いチャンスです」
ヘリアン「速やかに出撃して、ハンターを探し出して倒して下さい!」
ヘリアン「鉄血に止めの一撃を加える作戦です。貴方に任せます、指揮官!」
【Part 2】
……鉄血指揮部。
AR15「みっともないね、ハンター」
ハンター「納得できない、どうして……」
AR15「私ね、あんたの命令を内部から修正して乱したの」
ハンター「ありえない、貴様が何故鉄血の権限を持っている!?」
AR15「私も知らないうちに手に入れた能力でね。頼もしいな」
AR15「私って、本当に特別だと思わない?ね、ハンター」
ハンター「……」
ハンター「まさか……お前はわざと捕まったのか……」
AR15「……」
AR15「あんたが言ったでしょ?真の猟師は無口なものだと」
AR15「望み通りに、完璧な無口になれるのね。おめでとう、鉄血」
一時間後・ランデブーポイント
M4 SOPMODⅡ「早く早く!AR-15だよ!本当に来たよ!」
AR15「二人とも遅すぎるよ。本当に会いたかったのに、いつ出たらいいかもわからなかった」
M4A1「AR-15……無事でよかった」
AR15「M4、この混乱事態が起きなかったら、本当に自らを交渉の犠牲にするつもりだった?」
AR15「考えることもない。M4A1、貴女はリーダーよ。次はバカなことしないで」
M4A1「ですが私は……」
AR15「M4A1、私達はみんなぞれぞれの責任がある。私達には、時には選択肢がないの。あとM16がまだ救援を待ってるし」
M4A1「はい……次からは慎重に考えます」
M4 SOPMODⅡ「え、AR-15、急にカッコいいこと言うね~」
AR15「……こっち来て。ちょっと話がある」
M4 SOPMODⅡ「ちょっと待って!わたし何も言ってないけど!」
AR15「言う必要ない。永遠に何も言えない身体にしてあげる」
M4 SOPMODⅡ「M4!指揮官!助けて!」
M4A1「……(ため息)」
M4A1「M16、今すぐ会いに行きます……」