緊急 3-4 【データ回収Ⅳ】
【Part 1】
カリナ「指揮官様、鉄血の動向を把握しました」
カリナ「少しおかしい点がありますが……鉄血は遠く逃げずに、むしろ近くで駐屯しています」
カリナ「この前、ここでやつらの襲撃を食い止めましたね。覚えてますか?」
カリナ「まあとにかく、戦利品を取り戻す時間ですよ!」
カリナ「さあ指揮官様、ご命令を!」
【Part 2】
カリナ「おめでとうございます、指揮官様!戦利品を取り戻しました!」
カリナ「エンジニアが頑張ってくれて、前のデータの解読も進捗があったそうです……」
カリナ「この音声メッセージです!指揮官様、時間がありましたら聞いてみてください」
カリナ「では私は本部に戦果を報告しに行きます」
カリナ「今回はなんと大勝利ですのよ!ちゃんとお祝いしましょうね!」
カリナさんが立ち去った。
音声データを再生して、内容を聞き始めた……
…………
再生されているのは、鉄血人形『ハンター』の声だ。
ハンター「……以上が私が収集した情報だ」
ハンター「今まで私、スケアクロー、エクスキューショナー、そして調査部隊が得た情報は全てアップロードした」
??「……」
??「で、#3セーフハウスの『資料』はまだM4A1の手にあるってこと?」
??「のほほんとしてて、見たところグリフォンはあの情報の価値が分かっていないようね」
??「【傘】計画も、【遺跡】に関する情報も……」
ハンター「ふん、どうせ私の任務は終わった」
ハンター「じゃあ私は狩でもしに行く」
??「また狩ね……まったく乱暴なんだから」
??「どうして私の下にはもっと優雅な人がいないのかしら」
ハンター「私はお前とは違うんだ、イントルーダー。礼服姿で椅子に座ったまま死にたくなくてな」
イントルーダー「だから貴女は私の捨て駒役なんかしたあげく死ぬ運命なのよ」
イントルーダー「私の指揮で動かされてるのが悔しいの?」
ハンター「ふん……私に選択権があったのか?」
ハンター「死んだらお前から離れられるから、むしろ幸いだ」
イントルーダー「大丈夫、皆のデータは私が全部持っているから」
イントルーダー「今度の目的はどこまでも皆のための素敵なエンディングのためなのよ」
ハンター「(ため息)悪趣味だな。一体どれだけエンディングやらにこだわってるんだ」
ハンター「もうちょっとで作戦が始まって助かったよ。できる限り遠く離れような、私たち」
……
イントルーダー「いいのよ。待ってるから」
イントルーダー「みんな、一緒に目を覚ましてね。知ってるでしょう?」