普通 5-1 【訓練参加】
【Part 1】
グリフォンの秘密拠点……
ヘリアン「よく来てくれました、指揮官」
ヘリアン「私達が正式に会うのは初めてですね。時間をきちんと守ったのは立派です」
ヘリアン「…いえ、少し早すぎたかも知れません。クルーガー様は別事があったもので」
ヘリアン「では指揮官を呼び出した理由を説明します」
ヘリアン「AR小隊がこの前#3セーフハウスで得た情報から、ペルシカがいくつかのキーワードの解読に成功しました」
ヘリアン「現時点では、鉄血が【傘】というコードネームの、謎の計画を企んでいると思われます」
ヘリアン「それがどんな計画であれ、言うまでもなくグリフォンにとって重大な脅威であることに間違いありません」
ヘリアン「よって、クルーガー様は一部の指揮官を緊急招集して、この秘密拠点で今後の対策に関して会議をすることにしました」
ヘリアン「指揮官、この拠点は貴方の指揮部から遠くないので、人形部隊の管理が容易です」
ヘリアン「クルーガー様と他の人員が集まっている間、人形作戦訓練に参加してみるのはどうでしょうか」
ヘリアン「本部のデータベースの更新もかねて、今の人形指揮効率をテストします」
【Part 2】
訓練終了。本部の人形が近寄ってきた……
MP40「こんにちは、指揮官。訓練は順調に終わりました。ご協力感謝いたします」
MP40「ヘリアンさんからのメッセージです。指揮官は#3号室で会議が始まるまで待っていて下さい、とのことです」
人形の案内に従って3号指揮室に到着した。
確認してみたところ、作戦システムはS09区のと同じタイプに見える。
その時……
……ピッ
M4A1「M4A1、指揮官を呼び出します。指揮官、聞こえていますか?」
M4A1「すみません。緊急に報告する件があります」
M4A1「指揮官、外郭での見回りで得た情報によると、現在秘密拠点は安全ではありません……」
サー……サアー…… (ノイズ)
通信が妨害されているようだ。
M4A1「今すぐ……指揮官の座標へ……それまで……どうか……」
M4A1「?……官……何の……音……」
M4A1「今……聞こえまし……?」
M4A1「指揮……」
……!!
いきなり爆発音が聞こえてきた。騒音と炎が、指揮室を襲った。
M4A1「……指揮官、どうしました……!?」
後頭部に何かが炸裂した。混乱の中、頭がくらくらし始めた。
M4A1「音が……」
M4A1「指揮……応答して……」
M4A1「指揮官……?」
M4A1「ーー!」
途切れ途切れに続くM4A1の叫び声の中、徐々に気を失っていった……