緊急 5-2 【謎解きⅡ】
【Part 1】
追撃作戦からかなりの時間が経った。未だAR小隊の探索は進行中だ。
M16A1「SOPⅡ、何か成果はあるか?」
M4 SOPMODⅡ「ううん……AR-15の痕跡みたいなのは見つからなかった……」
M4 SOPMODⅡ「わたしたち三人じゃ人手が足りなすぎるよ」
M16A1「(ため息)この前の事件があってから、無理をしてAR-15を探すのは本部も望んでないみたい」
M4 SOPMODⅡ「AR-15は今……どうなってるのかな」
M16A1「鉄血にこれといった動きはないようだから、AR-15は一応大丈夫だと思う」
M4 SOPMODⅡ「あ、M4来たの?」
M4A1「皆さん、新しい任務です」
M4A1「ヘリアンさんからの任務です。一隊のグリフォンの作戦部隊が適時に離脱し損ねたらしいです」
M4 SOPMODⅡ「わたしたちが助けるの?」
M4 SOPMODⅡ「外はあんなひどい砲火なのに、全くどんな人形がそんなに重要っていうのよ」
M16A1「いいぞ。任務である以上、私達は従うだけだ」
M16A1「指揮官、案内してくれ」
【Part 2】
AR小隊が指揮室に進入した。
…………
M4 SOPMODⅡ「(手真似)『室内に人間ターゲットを確認』」
M4A1「……(頷く)」
M4A1「(手真似)突入用意。3、2、1……」
……ドン!
M4A1「そこの人間、手を上げてこちらを向きなさい!」
??「……」
M4A1「最後の警告です。手を上げないと撃ちます!」
??「君達はそんな権限は持ってないだろう……」
クルーガー「……私に対しては」
M16A1「……!!」
M16A1「申し訳ありません、クルーガー様!」
M16A1「クルーガー様、私の直言をお許しくださいませ」
M16A1「これは、私達に下された任務とは少し違うようです」
M16A1「なお、敵地でIFF(敵味方識別装置)も使わないのは、非常に危険な行為です」
クルーガー「もし信号が鉄血の権限検証も通れないなら、それこそ危険だろう」
クルーガー「新しい装備には欠陥があったもので、私が16LABに改良を促すつもりだ」
M4 SOPMODⅡ「もしかしてクルーガー様はただ……新しい装備を実験するためにいらっしゃったんですか?」
M4 SOPMODⅡ「わたしたちは特殊作戦チームです。護衛役なんかではないんです!」
M4A1「SOPⅡ、落ち着いて!」
クルーガー「……」
クルーガー「私は、相変わらず君たちを信頼している」
クルーガー「ここの情報を得たら、新しい任務を君たちの新しい指揮官に伝えるとしよう」