普通 6-2 【二重救助作戦】
【Part 1】
………数十分後、S08区T7付近。
M16A1「着いたぞ」
M16A1「ここがネゲヴ小隊が救助シグナルを送ってきた場所だ」
M16A1「SOPⅡ、ネット環境のテストを頼む」
M4 SOPMODⅡ「通信シグナル良好。指揮官のチャンネルに合わせておいたよ」
M4 SOPMODⅡ「M4、早く連絡してみて」
M4A1「お久しぶりです、指揮官」
M4A1「20分前に、ネゲヴの捜索部隊がこの区域に進入してから通信が切れている状態です」
M4A1「ですが少し前、前方で小隊員の救助シグナルを捕捉しました」
M4A1「私達の任務は当該小隊員に接触して状況を確認することです」
M4 SOPMODⅡ「まったく、前より人数も増えたのにスムーズにいくどころか逆に足を引っ張られるとはねー……」
M16A1「ネゲヴ達が苦戦してるくらいなら私達でもあんま変わらないと思うけどな」
M16A1「指揮官、私達が目的地に着くまで協力してもらえるか、頼むぞ」
【Part 2】
……AR小隊が目的地に到着。
ガリル「おい!おーい!ARチーム!こっち!」
M4A1「安心してください、ガリル。もう安全です」
ガリル「ふう……サンキュサンキュ。少しでも遅れたら鉄血に捕まるところやった」
M16A1「救助要請出してくる場所がよりによってこんな鉄血だらけの戦場かよ……」
ガリル「それがね……うちらが襲撃された所では通信できなかったんよ」
ガリル「うちもやっと通信できる所を探し出したんやから。しょうがなかったって」
M4 SOPMODⅡ「今まで何があったの?詳しく聞かせてよ」
ガリル「うちらがAR-15が留まってた拠点を調べてたとき、ネゲヴが近くに鉄血ボスが待ち伏せてたことに気づいた」
ガリル「まだ相手の包囲網が仕上がらないうちに、救助要請出しに行けってネゲヴに手真似で言われたんよ」
ガリル「うちも途中で通信が遮断されてるってようやく気づいたんやから、今ネゲヴの方がどうなってるかは良う分からん……」
M16A1「どうする、M4?私達だけで鉄血ボスに立ち向かうのは正直きつい」
M16A1「だが後退して指揮官を探すのも、今になってはもう遅いぞ」
M4A1「…………二組に分かれます」
M4A1「M16。貴女は指揮官に連絡して、指揮官の部隊と合流したあと増援に来てください」
M4A1「ガリル。私とSOPⅡを率いて前の拠点まで行ってください。後方で鉄血を攪乱して、敵の火力を分散させましょう」