普通 6-3 【再会】
【Part 1】
…………数十分後、グリフォンS08区指揮室。
M16A1「指揮官、現状況はさっき私が言ったとおりだ」
M16A1「現地のボスがネゲヴの捜索部隊を包囲した」
M16A1「M4とSOPⅡが支援に行ったんだが、そう長くは耐えないだろう」
M16A1「当区域の中は通信が遮断されてる。強行突破もできるが、より安全な選択肢もある」
M16A1「ここに鉄血の指揮室が一つある。鉄血のユニット一部を管理してるようだ」
M16A1「幸いにこの辺りは通信が通じるみたいだから、ここを占領してくれると助かる」
M16A1「それから適当に暴れてM4達の方の鉄血をこっちにおびき寄せるのだ」
M16A1「以上。指揮官、準備ができたら出発するぞ」
【Part 2】
……鉄血指揮室の占領に成功した。
……ピッ
ネゲヴ「M16、応答して。いる?」
ネゲヴ「鉄血は後退したわ。もう安全よ!」
M16A1「お?ネゲヴ?通信直った?」
ネゲヴ「そうよ、タボールが気づいてくれたの。原因はまだ分からないけど」
M16A1「M4の方は?お前達と合流したか?」
ネゲヴ「あれ……つい先までここにいたけど、M4とSOPⅡ……」
ガリル「大変よ、ネゲヴ!」
ガリル「M4とSOPⅡの姿が見えへん!」
ガリル「通信も繋がらへん。またジャミングされてるみたいやわ」
TAR-21「申し訳ありません、私の落ち度です……」
TAR-21「戦闘がほぼ終わっていた時、後方で人影を見ました」
TAR-21「瞬間的な判断でSOPⅡに見てきて欲しいと、但し軽率なことはしないようにと言ったのですが……」
TAR-21「私の注意がそれていた間、彼女達は人影を追いかけて行ったようです」
M16A1「TAR-21、お前が見た人影ってまさか……」
TAR-21「ええ……」
TAR-21「私が見たのは、紛れもなくAR-15でした……」
同時刻、M4A1とM4 SOPMODⅡの所……
M4A1「SOPⅡ、何か発見はあったんですか?」
M4 SOPMODⅡ「ううん。人影ならはっきり見たけど……」
M4 SOPMODⅡ「クッソ!たしかこの辺にいるはずなのに!」
M4A1「相変わらず通信はできません。あまり遠くまでは行かないで」
M4 SOPMODⅡ「どうして、わたしたちを避けてるのかな……」
??「知りたいの?……私を困らせてばかりいるからよ」
ドカッ……
鈍い音がした。M4A1は音のする方に顔を向けて、M4 SOPMODⅡは倒れて気を失った……
M4A1「SOPⅡ!しっかりして!聞こえますか?!」
AR15「待ち伏せ技についてM16から何度も教えてもらったでしょうに、相変わらずね」
AR15「私が傍にいないと、貴女達は何もできないの?」
M4A1「どうして、AR-15……」
M4A1「一体……何がしたいの……」
AR-15が台尻をM4A1に向けた……
AR15「泣けるほど……感動的な再会シーンの演出をね」
…………